いろんな時代

越後妻有でまたちょっと書きたい。

ツアー3日目、ジェームスタレルの「光の館」を見るため、一般のツアーに参加した。
5800円だったか。バスツアーで、帰りは越後湯沢駅まで連れて行ってくれる。
東京方面から来る人はこのツアー、便利だと思う。
越後湯沢駅で乗って、昼食つき、丁寧なガイド付きで。
(パスポートは別料金、一般3500円、学生2500円)

一般のツアーに参加して、面白かった。
アートフリークの方がたくさん乗っていて、お話しすると、皆さんよ~く知ってる。アートのいろんな事。

「ざけんなよ!!独りよがりの作品作ってんじゃねーよ!!」

イマイチな作品には容赦無い。でもこれがナマの声。
50代くらいの女性、新潟に住んでいて数年前からトリエンナーレにはまっているそうだ。
気に入ってるのは鏡のたくさん張り付いた家、「再構築」。行武治美さんの作品。
写真でしか私は見れなかったが、なんだかすごそうな作品です。見てみたい・・・

「私はね、本当に良いものはちゃんと褒めるから!!」

すごい熱い人だった。
これだけ自己主張できる人がたくさんいたらいいのに。


あとは、すごい19歳女子と出会ってしまった。
ニコニコしながらピシャリピシャリと作品を斬っていく。
それが的を得ていて、納得。どんどん彼女の話に吸い込まれていって、
「もっと教えて~!もっとどう思ってるか教えて~!」
と興奮してしまい、帰りのバス、そして越後湯沢で降りてからも食事をしながら1時間ほど話し、さらに東京駅までの新幹線の中でも熱烈トークをしまくった。

私の19歳のときと全然違う・・・・
持っている情報量が違う。
兎に角ものすごい詳しいのだ。

よくよく聞いてみると、彼女の家には小学2年生のときにパソコンが入り、5,6年生の時にはインターネットを自由に使って良い環境にあったそうだ。その頃からアート情報を大量に吸収していったらしい。
中学で村上隆さんの「芸術起業論」を読み、、、えぇ~~っ!という感じ。
世代の差・・・・
私にとって「芸術起業論」はまだ最近のことだけど、彼女にとっては遠い昔の話だろう。
同じ年数が経っていても時間の流れが違うと思う(たぶん)
なんとゆーか20代の私がそれを呑み込むまでの時間と、10代のそれとは違うと思う。

同じ19歳までの出来上がり方が違うと思う。
良いとか悪いとかではなく、違う。
そしてすごく興味がある。

どんな風に感じているんだろう?とか、これからどうして行くべきだと考えてるんだろう?とか。

色々聞いたところ、すごく突拍子の無いことを考えている訳でなく、
「本当に良い作品を真面目に作っている人が生活できないとか、インフラの整っていない部分がまだまだたくさんあるから、そういう人たちがもっとやり易くなるような環境を整えていくために自分に何が出来るか考えている」

立派。

すげえヤツがいるもんだなあ。。。




あともう一つツアーの話。
東京芸大生たちの展示が廃校になった小学校で行われていた。
展示を見て外に出ると、学校玄関前の芝生に10歳くらいの子供達が4人ほど、チャリで乗りつけて遊んでいた。

「どこに住んでるのー?」
と話しかけると、
「ここのすぐ近く!!いっぷんダヨいっぷん!」
とみんな元気に、我こそがと話しかけてくる。
ひとり
「うんこうんこ!!」
ばかり言ってる子もいたが(なんで子供ってウンコとか言ってると嬉しいんでしょ。私はこういう子供が好き。っていうか一緒になってウンコウンコ言ってましたけど)

「今は学校までどれくらいかかるの?」
と聞いた。
前はこの学校に通っていたのだから。
今は廃校になってる。
近所なのになあ。

「バスで・・・けっこうかかるよ」
「そっかぁ」

ううー
なんかなー
切ない。
目の前に慣れ親しんだ学校あるのに。
こうやって学校がやってなくても遊びに来てるってのが、なんか切ない。
そいうのってどういう気持ちで捉えてるんだろう。


みんなそれぞれの時代に生きる。
いろんな違うことを体験していく。
いろんなバックグラウンドを持った人が、一緒の時を共有して、一緒になんかイイもの作っていけたらいいなあ。
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by sinzow | 2009-07-30 18:08 | アート
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